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ケーススタディ:レンズ・ユニット一貫生産対応による、お客様QCDの改善

 

本ケーススタディでは、トヨテックがお客様に提供可能な付加価値、サービスについて事例を元にご説明します。

 

 

 

 

 

光学ユニット組込製品メーカー様における「手配・調達・組立」の課題

 

グローバル展開されている業務用機器メーカー様で近年トヨテックにご相談頂き、サービス提供させて頂いたテーマが「一貫生産対応」です。
今回はこの「一貫生産」に焦点を当て、お客様のメリット、トヨテックがご提供できる価値についてご説明します。

 

サプライヤーが複数工場に分散、管理コストと組立コスト、リードタイムが複雑化

 

ご相談頂いたお客様での課題は、「サプライヤーが分散していること」の影響が様々な領域に及んでいることでした。

レンズの生産はトヨテック、製品筐体はベトナムのA社、光センサーは日本のB社、切削品は韓国のC社、組立工場は中国の自社工場といったようにアジア地域にサプライヤー・工場が分散しており、部材の手配・調達自体が複雑になってしまっていました。
特に新モデルが出たり、急に特定機種の増産指示が本社から届いたり、といったイレギュラー対応が起こると、調達の担当者はメールやFAX、電話などあらゆる手段で手を取られてしまい、かつ生産納期もどんどん伸びていくという厳しい環境でした。

特に問題は新モデルの生産立ち上げ時で、まだ生産品質が安定していない部品が多く、生産工場への不良品の戻しや追加生産依頼、納期調整など混乱を極める作業量になり、通常業務にまで支障をきたすという状況でした。

新しくこの調達関連をまとめて委託できる先を探すも、なかなか満足できる品質で手配・調達、コミュニケーションを取れる会社がなく、仕方なくメーカーの調達担当者がこの業務を引き受けていました。

 

トヨテックでの一貫生産対応のご提案で、ご担当者の手配工数が90%減

 

トヨテックの営業担当者も各サプライヤーからの手配・組立指示の大変さは、ご担当者様からそれまでも推察してきましたが、 この調達のご担当者様とのやり取りで、業務の大変さを伺う機会がありました。 そこで「トヨテックで一貫生産対応が可能ですよ」とご提案したのです。 

トヨテックは中国をはじめ、グローバルに生産・組立工場を持っており、かつOEM等の自社生産の経験も豊富です。過去には民生用の一眼レフカメラ用のレンズ一式を生産してきたこともあり、部品手配・組立については長年実績がありました。
またレンズは品質面でユニットを組み立ててみないと性能評価ができないという特性もあり、性能評価および品質の修正にも習熟した組立工場を持ちます。

そこでこのトヨテックの生産技術力を活かし、中国のお客様工場での生産を一部トヨテックの中国工場で行うことにさせて頂きました。 その結果、ご担当者の工数は当然減り、かつ歩留まり・リードタイム共に向上したということで、本社からご担当者が改善効果で表彰されるまでに至りました。

今ではトヨテックでの組立納品量は当初の10倍以上に増えており、かつご担当者様もエネルギー・工数を要する新モデルや重要モデルの調達業務に時間を注ぐことができるようになっています。ご担当者様によると、通常の流れ品については、工数は一時期の10分の1程度になっているということで、今でもお会いするたびに感謝頂いております。

ぜひ調達・手配工数の多さに課題を感じられているご担当者様は、トヨテックに一度ご相談いただければと思います。

 

トヨテックのOEM・ODM生産について

https://optical-tech-group.toyotec.com/ja/enginneringservices/odm-oem/

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